現実からの乖離が激しいグラスホッパーです。

※妄書（もうしょ）とは、グラスホッパーの作った造語であり、戯言（ざれごと）や妄言（もうげん）を文章として書くこと。

※妄書日記シリーズ、エムくんを忘れるために、逆にエムくんのことを考えまくって脳を飽きさせようとする戯れから生まれた日記。

ツーショットって憧れがあるんです

恋人同士だと

よくSNSに載せてるじゃないですか

これまでも

好きな人の写真を撮ったり

元カレからも自撮り送られてきたり

そういう写真はあるんですが

好きな人とツーショット写真を

撮りたい

撮りたいというか

ツーショット写真が欲しい

それはイコールかどうか分からないけど

ダーツのイベントに誘われたんです

ダーツあんまりしないけど

知り合いだからたまに声かけられます

遊びで投げる程度だけど

上手い人と下手な人がペアを組むんです

レートってのがあって

バランス見て主催者がペア作るんです

ペアエントリーも一部あるみたいだけど

ダーツといえば

エムくんもダーツしてたなぁと

エムくんはまぁそれなりに上手いなぁと

ウチは下手だけど

イベントにも何回か出てるし

たまに遊びで投げるから

下の中くらいじゃないかなって

それなら

もしかしたら

レート的にペアになれるかも

いや、主催者があの店長だから

エムくんに嫌な思いさせないように

ウチらをペアにすることはないだろうけど

もし、万が一ペアになれたら

上位入賞なんかできた日には

店のSNS用に、ペアの写真撮るんです

それって

ツーショット写真ゲットのチャンス…？！

エムくんが出るかも分からないし

出たところでペアにはならないし

なったところで入賞なんて…

でも

妄想の種にするには十分ですよね

約束もしてないし

連絡先もしらないのに

あれから同僚さんとはもう何度も会って

エムくんとは奇跡的にエンカウントしてません

会いたいような

会いたくないような

いないであろう時間

いないであろう場所

そこを狙いつつ

会いたいとか意味不明

この時間に

もしいるとしたらあそこだな

分かっちゃうんです

もしかしたら

向こうも分かってるのかも

会わないように

会わないように

お互いにそうしてるのかもしれない

それって

逆に思い合ってるんじゃないのかな

歪んだ愛の形だね