草原にゲイがただ1人

隠れゲイが、恋心とか思う事とか綴ります

抜けていたのは3度目の逢瀬

回顧録、グラスホッパーです。


3度目の逢瀬について

「キスをしました」

しか書いてませんでしたね。


2回目の逢瀬、カラオケデートから数日後、居酒屋飯を食おうと計画をしていましたが、家庭の都合で会えなくなりました。


そして、そのまま地元を離れてしまうことに。


2月の上旬〜中旬には、また地元に戻ってくるとのことで、関わりを保つべく毎日連絡をしました。


がしかし、予定は未定とよく言ったもので、実際に帰ってきたのは2月の下旬。


当初の話だと、2月中には本格上京するとのこと。


会いたいけど、私自身も大忙しで、2月の下旬は仕事が終わってからも毎日予定があり、9時過ぎでなければ都合がつかない…



ロアくんに予定を聞いてみるも


ホッパー「会える日ありそ?」

「昼間なら…」

ホッパー「そっか、残念」

「うん…会って何する?」

ホッパー「昼ならカラオケとかご飯も行けるけど、21時過ぎだから…」

「21時過ぎか…足あればホテルとかもあるんだけどね」

ホッパー「チョコあげたいと思ってて…足なしからな…無念」

「んー、散歩するとか?」

ホッパー「いいの!?」

「それくらいでよければ」


ということで、まさかのお散歩デート。


ロアくんの家の近くで待ち合わせして、ぶらぶらお散歩。

散歩とはいえ、我が家に真っ直ぐ向かうだけ。


2回目の逢瀬で、我が家まで一緒に来たので、全く同じルートを歩く。


せっかく会えたのに、何を話したらいいか分からず、ロアくんの話題に相槌を打ち、ささやかな話題提供をして、そうこうしているうちに到着。


「話しながらだと早いよね」

ホッパー「うん、もう着いちゃった」


2回目の逢瀬の時は、ここで30分近く話したから、またそれを期待したんだけど


「じゃあ、帰るか…」


と言うので、咄嗟に


ホッパー「じゃあ、送って行こうか?」


と言っていた。


これが大正解。


「うん、そうだよ、かよわい21歳をこんな夜道ひとりで歩かせるなんて」


そうか、2回目の時も、もう一回ロアくんの家の方まで一緒に歩けば良かったのか…


頭も気も回らない30半ばでゴメンよ。


そして、ただ来た道を折り返す。


行きがあっという間なら、帰りもあっという間。


ロアくんの家がぼんやり向こうに見えるくらいの場所で立ち止まる。


「さ、どうする?」

ホッパー「え、どうするって…」

「ん?」


ロアくんの得意技「ん?」


チャンスはあげてますよ?

どうするかはそっちが決めてね?


という雰囲気をふんだんに醸し出します。


がしかし、そこでどうするもこうするもないので、用意していたチョコを取り出しました。


ホッパー「じゃあ、チョコを渡しちゃいましょうか」

「ありがと」

ホッパー「そんでもって、これも」

と自分が出る公演ののチケットも渡す。


観に来てくれるというから。


「もう遅いし帰る?」

ホッパー「うん…そうだね」


そしたら、ほんの一瞬触れるだけ。

ほんの一瞬、唇に、触れるだけのキスをくれました。


「頑張ってね」


まさか、そんなことになるとは思っておらず、

だけど、なんでそうなったかも理解できず、

興奮と混乱で頭がおかしくなりそうでした。


会えなくなった時には本当は会いたくないんじゃないか。

昼間しか会えないと言ってきた時も都合つけるのも面倒なんじゃないか。


そう思っていたのに散歩だけで会ってくれた。

そして別れ際にはキスもしてくれた。


ウッキウキで舞い上がって、スキップして帰りました。


そんな3回目の逢瀬でございました。

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